箔押しシールは 商品の高級感をぐんと引き立てる!

箔押し加工ってなに?
箔押し加工の可能性って?
箔押しシールを作る時に気をつける事は?

今回はそんな疑問にお答えしたいと思います。

1.箔押し加工(ホットスタンプ加工)シールってどんなシール?

箔押し加工されたシールとは、裏面が熱を加えると紙に粘着する特性を持つ金属箔を紙面に乗せ、熱と圧を加えて金箔を転写させたシールのことです。

この加工はシールだけではなく、紙や布、皮や段ボールなど、様々な素材に行われています。

身近な商品でも高級感を謳うものには施されているのを見たことがあるのではないでしょうか?

つまりそれだけ需要のある加工方法、ということです。

2.色々なことが出来る!そう、箔押しなら!

上記で触れたように箔押し加工には様々な場面で目にすることがあるでしょう。

とりわけそれは高級な品物や、そういった雰囲気を感じさせるものに多く使用されていたと思います。

郵便局で販売されている「ハッピーグリーティング切手(お誕生日や七五三、結婚や出産などのお祝い時に使用される切手)」にも箔が使用されており、日常に高級感を足す役割を担っていることが伺えます。

シンプルなデザインでも、シンプルなデザインであればこそ、きらりと光る金の光沢感が印象付けるのに大きく役立っているのです。

また、箔には様々な種類があるので箔ごとで違った雰囲気が得られるはずです。

金色だけでなく、銀、ホログラム、カラー箔等を活かしていきましょう。

3.箔押しシールを作るためのポイント

箔押し加工を施したシールを作製する際に気を配りたいことがいくつかあります。

◆文字や線の太さに気をつける

紙面に箔を乗せ、そこに熱と型で圧を加えることで任意のデザインが紙面に反映されるので、あまりに線が細すぎると圧によってデザインよりも太めに反映されてしまったり、押す為の型の線の鋭利さで紙が切れてしまうなどの問題が起こります。

細かすぎるデザインなどは避けた方がよいでしょう。

また、逆に箔を乗せる部分が太い場合も、乗せる方の紙面の種類によっては綺麗に乗りづらいことがあります。

なるべく凹凸の少ない紙面を選ぶ方が、箔が綺麗に乗ります。

なので、
・極端に細い、極端に太い文字やデザインはなるべく避ける。
・箔を乗せる紙面で乗りやすさが異なるので確認をする。
・ぼかしやグラデーションなどのデザインは避ける

これらを注意して作製すれば、綺麗な仕上がりの箔押しシールが作れるはずです。

4.それでも箔押しで細かいデザインをしたい!それならば!

なるべく極端なデザインを避けた方がいいとは言いましたが、それでも箔押しで緻密なデザインや色使いを表現したい!ということもあると思います。

そこで登場するのが「コールドフォイル加工」です。

◆「コールドフォイル加工」って?

従来の箔押し(ホットスタンプ)とは違い、熱と圧で定着させるのではなく、紙面や素材に専用の接着剤を印刷し、そこにコールドフォイル箔を圧着させ、転写された箔の上にオフセット印刷を乗せてUVランプで接着剤とオフセットインキを定着させる、そういった加工のことを「コ―ルドフォイル加工」と呼びます。

箔の上に印刷を乗せるので単純に金や銀といった単色だけではなく、鮮やかな表現を行うことが可能で、さらに緻密なデザインやグラデーションなど、従来では難しかった表現も出来るようになっているのです。

ではすべてコールドフォイル加工で行えばよいか、というわけでもありません。

用途やデザインに合わせて取捨選択するのが大事です。

◆コールドフォイル加工のメリット・デメリット

メリット

・ホットスタンプ加工では難しい多彩な色表現やグラデーション表現が可能。
・細かい文字や線も綺麗に出る。
・広い面積にメタリック感を出すのにピッタリ。

デメリット

・オフセット印刷で行うのでホットスタンプ加工よりも値が張る。
・ホットスタンプ加工よりも光沢感は抑え目。

◆ホットスタンプ加工のメリット・デメリット

メリット

・コールドフォイル加工よりも金額を抑えられる。
・光沢感を出すことが得意。
・箔を乗せる部分が小さければコストを抑えやすい。
・小ロットにも強い。

デメリット

・極端に細い、極端に太い文字や線は難しい。
・熱に弱い素材には向かない
・ベタ白抜きは不得意。

といった違いがあります。

双方どちらも良さがあるので、基本的には別物と考え、自身のデザインに向いているものを選択するようにしてください。

現在は光沢感や小ロット対応などの面で選択しやすいホットスタンプ加工が主流ですので、そこも意識しておくとよいでしょう。

5.自作するならばどうしたら?

ここ最近では個人が自作で箔押し加工を行う手段も増えてきました。

その中でもすぐに行えそうなものを紹介します。

◆「スタンピングリーフ」とレーザープリンターで箔押し

吉田金糸店さま(http://www.yoshida-leaf.com/)の「スタンピングリーフ」という転写箔を利用した箔押しになります。

箔押ししたい文字やデザインをレーザープリンターで印刷し(インクジェット不可)その上に箔を置いてアイロンなどで熱を加え、転写するといった方法です。

一般家庭に普及しているプリンターはインクジェットのプリンターであることが多いので、コンビニのプリンターを利用するといいでしょう。(その際はコンビニ側が用意した用紙を利用することになります。)

・レーザープリンターで印刷する。(熱を加えた際に接着剤の働きをするため)
・アイロンは温度が高すぎると箔にシワが入るので適温で。(約140度~150度)
・アイロン台は柔らかすぎるので厚い雑誌などをアイロン台代わりにする。
・凹凸のある紙や素材だと難しい

など多々気をつけねばならない点はありますが、比較的簡単に箔押し加工が行えます。

ちょっとしたものを少数作ってみたい、そんな時にぴったりではないでしょうか。

6.価格はどの程度?

箔押しのみや、印刷と併用、加工方法や箔押し面積など、様々な理由で変わってきますので、見積依頼を出してみるのがわかりやすいと思われます。

7.箔押し加工は小ロット向き?大ロット向き?

ホットスタンプ加工の箔押しはどちらも対応可能ですが、コールドフォイル加工の箔押しは金額の関係上大ロット向きです。

極小ロットの箔押し加工に対応可能なオンデマンド機械もあるので、その機械を持っている印刷会社にお願いするのも有効です。

8.どのくらいの期間で作れるのか?

依頼先の状況によりますが、箔押しは押してすぐに触れるので版や紙が整えることが出来たうえで機械の空き具合により、すぐ手を付けることも可能です。

版や紙などの手配が必要であれば、お時間かかると思われます。

9.まとめ

箔押しシールについてはお役にたてたでしょうか?

少し手を加えるだけで高級感をぐんとあげることが出来る。

それが箔押し加工なのです。

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